昨日は彼と会った。

勉強をしている私の横で、
微笑みながら眠る彼は、
とても可愛い。

デートというデートは夏まで延期で、
そのほかにもたくさん、
本当にたくさん、
我慢をさせてしまっている。

それでも、彼は、いつも、優しい。

昨日の夕方、
母に頼まれて、
夕飯の材料を二人で買いに行った。

近くのスーパーにでかける。
一緒にカートを押したり、
重い荷物を彼が持ってくれたり、
食べ物の好みがいつのまにか似てきていたり、

そういう、ほんのささいなことが、

私にとって、涙がでるほど嬉しいことだと、

彼は気付いているだろうか。



この人と、一緒の家に帰りたいな、


と思ってしまった。


こんなこと思ったのは、生まれて初めてだった。


彼を、失いたくない。



困った。








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