勉強にあきて探し物をしていると、
ちいさな頃の写真がわんさか出てきて、
とても懐かしくて1時間程見入ってしまった。

写真を撮るのはあまり好きじゃないけど、
それは今の私の考えであって、
小さい頃に両親がたくさん写真を撮っておいてくれたからこそ、
私が今こうして、
幼い自分を振り返ることが出来るわけだから、
やっぱり写真は撮っておくべきだ、
未来のだれかのために、
と私は思う。

特に風景写真よりも、
人の写真が、
大切なような気がする。

思い出は、
忘れたくないものも、
忘れたいものも、
同じように、
少しずつ消えて行ってしまうもの。
でも写真を一枚撮っておけば、
それまでは忘れていた数々の記憶も、
不思議と甦ってくるもので、
時にはその人の声や匂いまでもを呼び起こす。
映像の力ってすごいなーと感じる。




何枚もある写真の中には、
今はもうこの世に居ない人もいた。

私にとってかけがえのない大好きな亡くなった人達は、
フィルター越しに何かを、語りかけてくれるような気がする。
いつも怒ってばかりの印象だったあの人も、
寂しげな表情が多かったあの人も、
写真には笑顔でしか、残っていない。
写真一枚がこの世とあの世や、
過去と未来を繋ぐ、
架け橋の役割をしている。
これを価値のあるものと言わずして何なのだろうか。




これからは写真をたくさん撮ろうと思う。

撮られている本人以外の誰かが、
それらを欲する日がいつか、
来るのかもしれないのだから。



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